「瑞希ちゃん 今日はいいの?」

「うん。武宮に頼んだから♪」



だいたい


「ねぇ 先輩」



翼君の言葉聞いて安心してる

あたしがいるのね。



「俺のこと好き?」



もしかしてあたし………妬いてたのかな?


うーん いやいやないよね。



「答えて 先輩」


身体を離してあたしの両肩を掴む。

顔近ぇよ。



「ねぇ。黙ってるとこのまま襲っちゃうよ?」



やだよ。

ここ昇降口だよ?



「あたし………」



目の前にいる彼をじっと見る。



「……翼君のこと嫌い」

「え?!」



翼君が大きな声を出す。



「考えなしなとこも、無駄に優しいとこも、イケメンなことも、強引なとこもキライ」

「………。」





硬直してらぁ~

あたしは続ける。



「それになんか翼君のこと考えるとイライラするし、モヤモヤするし、苦しいし」



あれ?
なんかこれって……



「それってさ」

「………。」

「俺のこと好きなんですよ♪」

「はぁ?!」



笑顔の翼君がそのままあたしに



「俺も好きだよ」


キスをした。


翼君との2回目のキスは、立場逆転で完全に主導権はコイツに持ってかれた。