「………。」



フリーズ
フリーズ
フリーズ


心結先輩がいなくなって早15分が経過

やべぇよ、いまだにやべぇって。



先にゴメンナサイ
男の子の事情です。



『キス、して?』

回想




『して』

「………。」




理性が吹っ飛びかけた。

藍田先生来なかったら俺……先輩を襲ってたろーな、これまじで。




心結先輩の嫌がることはしたくない。

いいよって身体許してもらえるまで手は出したくない。



だけど……
だぁけどさぁ……


「はぁ……あれは反則だよなァ」



レッドカード

あ~

夢みたい


心結先輩からあんな言葉聞けるなんて。




どうしよう。

文化祭の準備どころじゃねーよ。



心結先輩は忙しそうだから見せれないかも知れないけど

俺らのクラスはバンドをやる。



心結先輩のために歌おうとしてること秘密ね?

実は仕事ないのに、照れて来なくなっちゃうと嫌だから。



でも…それどころじゃないくらい好きだよ先輩

本当に大好き。



諦めないでよかった、先輩を追いかけてきてよかった。



でも……俺のライバルが伊吹先輩じゃなければよかった。