「……メール あっ、もしかして先輩!!」



俺は携帯を手に取り受信ボックスを開いた。


そこには1通のメール




「………。」

「結城?」


完全にフリーズしてる俺



「おぅい 結城」

「あ…わりぃ」



武宮の声で我にかえる。





「ちょっと行ってくる」

「おぉ?!やっぱり先輩から愛の告白メール?」


「ちげぇよ」




携帯だけ持って俺はその場を後にした。



『話しがある。部室に来いよ』




もちろん心結先輩じゃない。

相手は伊吹先輩



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「話しってなんすか」


「まぁ…座れよ 飲む?」

「あざっす」




先に部室にいた伊吹先輩にサイダーを差し出される。



「………。」

「………。」




妙な沈黙

心結先輩のこと…だよな?



当たり前だけど。




「告った 心結に」

「知ってます」



見てたから。



「知ってるのも知ってた。あの時図書館いたのお前だろ」

「あ………」



バレてた。



「なぁー結城、聞きたくないか?あの後図書館であいつが俺になんて言ったかさ」




ふと見える伊吹先輩の挑発的な目


俺は思わず視線を外した。