「麗奈?何騒いでるの?!」



下からお母さんの怒鳴り声がした。 



「あ…ごめん。ラジオの音量間違えて!」 



とドアの方に向かって大きな声で返す。 



窓を振り返ると。 



ハルの姿はなく。 


ハルの部屋の窓は閉じられていた。