季節は初夏。 



もう半袖でもいいくらいだ。



時折。 



あたしは聖羅の顔を盗み見る。 



太陽の光で、髪が金色に輝いて見える。 



いまだに隣の席のあたしは、すっかり王子になつかれてしまっていた。