そしてついに今日がやってきた。
「かぁーぐらぁ!コレ、どうやって着んの?」
「普通によ!普通に」
朝から僕は色々なものと戦っていた。
「ブラウス、仕舞いなさいよ!だらしないわよ!」
僕より一足早く
着替え終えた神楽が
僕のブラウスをスカートの中に
押し込んだ。
そしてスカートをめくり上げ、
入れたブラウスを引っ張る。
「ボタンは1つしかあけちゃダメなんだからね」
僕の胸元のリボンを直しながら
キツイ口調で言う。
「わかったよ、神楽」
「あとユキの髪、その長さは女の子にしては短か過ぎるからコレ被って」
そう言って渡されたのは
栗色の長い髪の毛だった。