神楽が震えた指で先生を差す。
「まっまさか…ENOKIの榎悠吉?」
「アハハーあんな不細工と間違えないでよ。俺は花宮颯太。学園長の娘の子供だよ。因みに悠吉は従兄」
神楽はホッと胸を撫で下ろしていた。
まぁ…もし花宮先生じゃなくて
神楽の尊敬する榎悠吉さんだったら、
神楽はどれだけすごい顔をするか…。
「ってことで交換禁止ね」
「だから何でそうなるのよ!」
「神楽くん、俺の発言=学園長の発言なんだよ。今は」
「じゃ花宮先生、僕たちは明日からどうしたらいいんですか?」
あえて聞いてみた。
制服の交換が認められないと言うことは、
明日から神楽は男子の制服、
僕は女子の制服を着なくては
いけないことが確定してる。
