私が先生に出会ったのは、入学式。

初恋だった。

まだ、恋も経験したことのなかった、子供の私に、『恋心』を教えてくれたのは先生だった。

先生は、ほかの先生の中でも、一際輝いていて・・・・・、すごく、かっこいいなと思った。


でも、最初は、見ているだけでいい、幸せって、そう、思ってた。

先生が、私なんか眼中にないってわかってたから。

だから、先生が、ほかの女子と親しく話ししてても、先生が、ほかの女子に腕を触られてても、我慢できた。


だけど・・・・・。

あの日を知ってしまった。

好きな人と話す時の、嬉しさ、喜び、そして胸のときめきを・・・・・・。

先生は、もう、忘れたんだろうな・・・・・。

あの日のこと。