!!!?!??


私は赤面のまま驚きで声が出ない。



「その反応じゃまだみたいね。」

そういう奈々はスラリと言う。


…もしかして……




「奈々…まさか…英二と?」



私が聞くと、奈々は顔を赤らめた。

「美緒にしては勘いいじゃん。」




「!?うっそー!!!」


私は思わず席から立ち上がった。

後ろで椅子がガターンと倒れる音がする。



「いっ…いつの間に!」

知らんかった!


「つい最近なの。」

私の反応が面白いのかクスクス笑う奈々。

そういう事してたなんて…。


「だってまだ高2やで!?は…早くない?」


「えー?そんな事ないよ?みんな経験してる人いるってー。」



うそやん!

私…早くても大学生くらいやと思ってたのに。


「あ!ねー、麻希。あんたは終わってる?」


たまたま私の横を通りかかったクラスメートの井上麻希(イノウエ マキ)ちゃんを奈々が呼び止めた。


「ちょ…奈々!?」

そんな事いきなり聞くなんて!

確かに、麻希ちゃんは彼氏いるけど…。



「あー…。まぁ、そうだなぁ。経験はしたかな?」



ズガーン…

やっぱ経験済み。
私、遅れてるん!?