「ただいまーっ!!」
「おかえりーっ!」
あれからもう一泊して帰ってきた私達。
「あんまり遅いから心配したんやで?」
「徹兄ちゃんは心配性やねん。」
「あ!言ったなぁ!お前こそ美緒になんもしてへんやろな。」
「すっ…するわけないやろ!アホか。俺、自分の部屋で寝る。」
顔を真っ赤にした私は同じく顔を赤くした啓にほってかれた。
「あーあ。怒ってもた。悪いな、美緒。」
「ううん。疲れてるのもあるやろうし。」
「楽しかったんか?」
「そりゃもちろん!」
「ならよかった。」
ん…?
なんかお兄ちゃんに報告したいことがあったよーな…。
ま、いっか。
無理に思い出そうとしても分からへんやろ。
「じゃあ、私も疲れてるから寝るわ。」
「おう。」
そう言って私は階段を登った。
ガチャ…
「はぁ〜。楽しかったぁ。」
荷物をドサッと置いてベッドに倒れ込んだ。
やっぱ家の方が安心するわ。
急に眠気が押し寄せてきて、そのまま私は眠りについた。
明日は学校や…。
ちょっとしんどいかも…。
連休の間、みっちり旅行で遊び回った私達。
休みないやん…。
そして次の日…