「あーあ。そんなラブラブして。」


「ってことは…昨日の夜…なんかあったの!?」


英二と奈々に問い詰められ、私は啓を見た。


…なんかあったって…どういう意味?



訳がわからないから啓に聞こうとしたんだけど、何故か啓の顔は真っ赤っか。



「え…なんでそんな顔赤いん?」


思わず聞いてしまった。



「は?別に…んなことないわ!!」

ぷいっとそっぽを向く啓。

「あー…、でたでた。美緒はほんとに…。」

呆れたように言う奈々。



「これじゃまだまだね…。」







なんの事やねん。





「ご、ごちそーさん!」

啓はさっさと食べ終わってしまった。


つられて私も急いで食べる。

結局、奈々達より先に部屋に戻ることにした。




「はぁ…。」


エレベーターに乗っているとき、啓が大きな溜め息をついた。


「どしたん?」

「…。」



啓はするりと私の肩に両腕をのせてきた。


そのまま顔が段々近づいてくる。



「啓っ?」





名前を呼んだ後、すぐに唇を塞がれた。



…なんか…昨日を思い出すような優しいチューやなぁ…。




ポーン

エレベーターが私達の階についた。





バッ!!





そ…そうや!


ここエレベーターの中やった!!