「だって佐久間がまだ…お前の事…。」


「…?」



「っ!!やっぱええ!!」

「なんやねん!教えてやぁ!」


「うるさいなぁ。」

「ちょっと!!」


なんで言ってくれへんの?
私がしつこく聞くとほんとに啓の機嫌損ねちゃいそうやから、あんまり聞くのは止めとこか…。


「お取り込み終わった?朝ごはん行こ♪」

奈々達に呼ばれて、ホテルのバイキングに行くことにした。



「広っ!!」

啓があまりの広さに声をだす。


大きなテーブルがいくつも置いてある。

そこの1つに私達はご飯を盛り合わせて食べ始めた。


「今日は朝から観光だね。昼からは水族館行くよー。」

奈々が今日の予定を言ってくれる。



「「はーい。」」

それに従い私達は返事をする。


「てかさ、やっぱ俺朝飯は美緒のがええ。」

「えっ!?なに?いきなり…。」


「な…なんとなく思ったから言ってみたんや!嘘やし!」



思ったのに…嘘?
ワケわからん。


真っ赤な顔して"失敗したーっ"っていう感じの啓を見て、少し笑ってしまう。