「泣くなや…。」



啓は優しく私の涙を手で脱ぐってくれる。





「だって…こんな…大切に思っ…てくれてるとか思わんくて…。」






私がそう言うと、啓は私のほっぺたをつまむ。




「アホやなぁ…。俺がお前を大事にするのは当たり前やろ。」






「…ありがとう。大好きやで…。」






「アホ。照れるやろ。」




そう言って私にキスをして、ふわりと抱き締めてくれた。





ホントに…



これ以上の幸せは要らへんよ…。










そのままどれくらいその状態でいただろう。



「啓…おやすみ。」



お風呂に入ってすっかり睡眠モードの私は啓の隣に寄り添って眠りについた。




















そして朝─