部屋に帰ってきてから、ベッドに倒れ込んで話をする私達。


「あ!!!」

「何?」


「ご褒美!俺まだもらってへんで!?」

「ご褒美!?…あれ、本気やったん?」

「は?あったり前やん。何にしよかなー。」



ニヤニヤしながら私を見る啓。


…な、何考えてんねん。

顔がものすごく悪ガキなんやけど…。




「うし。決めた!」

「何なん?」

啓は私のいるベッドに寝そべってこう言った。



「マッサージしてや。」


「え…?そんなんでええん?」

私はもっとチューとか、そういう系かと思い込んでいたから、少しガッカリした。


……………。





…いや!


ガッカリじゃなくて、安心した!!



何考えてんねやろ私…。


「どーすればいいん?」

正直、マッサージって男の人にしたことない。

もちろん啓にするのも初めて。


「背中押して。」


そう言ってうつ伏せになる。




???



これをどーすれば…。



私は啓の横に座って背中を押した。


…さすがに馬乗りは無理やろ…。



と、思っていた私だけど…


「なんやねん。ちゃんと押せや。くすぐったいねん。」


「ちゃんと押してるわ!」

「押せてへん!!俺の上乗ったらええやん。」


…なっ!?



予想通りの展開に頭が沸騰しそうや…。