キスし続けながら、触ってくるから…変になりそう…。


「んっ…も……やめ…!!」




カチャ!



「美緒ー!啓ー!ご飯食べに行こっ!!」


ババッ!!



啓はすごい速さで体制を戻した。

部屋の玄関からじゃ中は見えないから、ギリギリセーフで見られなかったけど…。


心臓がすっごく速く脈打ってる。




それからしばらくして、用意が出来た啓が私に話しかけてくれる。


「美緒、行くで?」

「へ!?あ、うん!」


その笑顔が優しくて、さっきの事がなかったかのように、私達は食事に向かった。



「うわ!美味しそーやん」
私は出された豪華な食事に大絶賛。


奈々も英二も美味しそうに食べてる。



「……。」

その中、啓は黙々とご飯を食べていた。



…そんなガツガツ食べてたら喉つまるやろ……。




「んっ!?…ゴホッ!」




ほら…。

アホやなぁ。


私は啓の背中を叩きながら、お茶を差し出した。


啓は涙目になりながら片手で「サンキュ」のポーズを取る。


「ほんっと、美緒達っていつまでも変わらなさそうだね。」

「え?」



奈々が言った事の意味が解らなかった。

「結婚してなくても、新婚さんに見えるよ。」

そう言いながら笑う奈々達。



新婚!?

まだまだ先やん!


…でも啓のタキシードはカッコいいやろなー…。


ウエディングドレスも着るの夢やしなぁ…。