バシィ!!



最後は呆気なく私達の勝利に終わった。



「よっしゃー!!」

吠えるような声を出しながら空に拳を突き上げてる。


その姿が子供っぽくて、可愛くて…。


奈々と英二は少し休憩に行くと言って何処かに行ってしまった。


私は啓が浜辺で寝転がってる間に、缶ジュースをかってきた。



座って砂の山を作っている啓がいた。

その姿が幼い頃の啓にかぶる。


静かに近より、後ろから啓の頬に冷たい缶ジュースを当てた。



「うぉっ!?冷たっ!!」



ビックリしすぎて後ろに倒れる啓。



「あ、そんなビックリした?」



「声かけろよなぁ。」


「ごめんごめん、ほい。」


私は啓に缶ジュースを渡した。




「あ、サンキュ。」


そう言って受け取った啓の表情にすごくドキドキした。



大切なものを守ろうとする優しい、とても温かい表情だった。



…なんでいきなりそんな顔するん?



急に啓に抱き付きたくなってくるやんか…。



でもここ人いるしなぁ。





「ね、啓…。」


「ん?」



「……好きやで。」



言うぐらいなら大丈夫。

どうしても啓に私の気持ちを示したかった。

最後の方声が小さくて聞こえたか不安やけど…。


「な…なんやねん、いきなり…。」

あ、聞こえてたんや。


…照れてるわ。
言うのも照れるけど。

こういうところも好きやなぁ。