「えーやんえーやん。このままイイコトしようや♪」

ガバッと布団をひっくり返して私に覆い被さる啓。

「…っ!?け、啓!!」


やばい!
これはっ…!!

私はぎゅっと目をつぶった。





すると…


「ん。」

おでこにキスされた。



「…へ?」


そのまま啓はベッドから立ち上がった。


私はビックリして目をパチパチさせる。

そんな私を見て、啓はニヤリと笑う。



「あれ?なんか期待してたんか?」



「なっ!?」

私はみるみる顔が赤くなっていく。

こんな感じで私はいつもやられっぱなし。


彼氏になってから冗談が激しくなってきてるんよね。

エッチになってきてるっていうか…

いや、もともとエッチだったけど。



「んじゃ、俺着替えてくるわ。」

そういって窓の方に向かう。

「よっ…と!」


啓は私の部屋と自分の部屋の間が1メートルなのを利用して、窓から出入りする。


二階だから危ない気がするんやけと…。


「飯よろしくなー。」

向こうの部屋から声がする。



私はお兄ちゃんが出掛けた後のリビングに降り、朝食を作り始めた。

パンをトースターに入れて、サラダを作る。