しぶしぶ着替えて更衣室のドアを開けた。


ゴンッ!


「わっ!?」



「ってぇ…。」


え!?啓!!

向こうで待ってるって言うたやんか!


「なんで…。」

「は?美緒の水着が気になって…。」



そう言いながら啓は私を上から下まで見下ろすと、真っ赤に顔を染めた。


つられて私も赤くなる。



「…っ!?これ着てろ!」



バサッ




啓が着ていたノースリーブのパーカーを頭から被せられた。


似合ってるとか、なんか言ってくれへんの!?


「ちょ…何なん?前見えへん…。」




手でもがいて、顔を外に出そうとした時…




チュ…





啓は私にキスをすると、ポスンと私の肩に顔を埋めた。



啓の髪の毛が首筋に当たってくすぐったい。




「可愛すぎやから…他の奴等に見せたくないねん。」



耳元で言われて私はピクッと反応してしまう。




あ…

奈々の言葉が頭をよぎる。


こんな時にまた意識してまうとか!


もしかして、私、奈々に話聞かされてからエッチになってきてるんじゃ…。



ぐいっ!




私は我慢できなくなって啓を押し戻した。



「え…。」



啓はビックリしてるみたい。



「は、早よ行こ?」

恥ずかしすぎて啓の顔を見れなかった。



「…クス。」

「な、何笑ってっ…!?」


「べっつにー?」