「うっわ!ガリ綺麗やんけ!」

啓はホテルに着くなり、声を出す。

早速ホテルに荷物を置きに行った私達。


部屋まで案内されてると時間がもったいないからと、荷物だけ預かってもらって、遊びに行くことになった。



「さ、海行こっか!」

「うん!」


4人で並んで海まで歩く。
ホテルから徒歩15分だったから以外と早くついた。


「んじゃ、着替えてここ集合ね!」

「はーい。」



ふたてに別れて、更衣室に直行した。


個室に入る。




…うーん…。

どうしよう…。



水着…。



何だかんだ、成り行きで来てしまった私だけど、ほんとは水着を着たくなかった。

「美緒ーっ!まだー?」



私が悩んでいる間に奈々は早々と着替えてしまったらしい。



だって…

恥ずかしいやん…。




啓を意識しだした頃から、水着姿になるのには抵抗がある。


あの文化祭の時のメイド姿だって恥ずかしかったのに…。



「もう!先行って待ってるからね?」


「…はーい。」


しかも、あの話を聞いてから、啓が何を考えてるんかすごく気になってもて…。
私…啓の水着姿も見るのが恥ずかしかったり…するのかも。



…どーしよう。



─15分経過。


まだ悩み続けている私。


「うーん…、や、やっぱし水着なるのはやめにしよ…。」


「は?んじゃ、泳がれへんやんけ。」



!?