「徹(トオル)兄ちゃん、お帰り!今日はロールキャベツやで!!」

「おっ!ほんまか!!」



…どこの親父やねん…。

晩ごはんの話で盛り上がるとか。


ま、でもお兄ちゃんが帰ってきてくれて良かった。


あのままだとヤバかったからなぁ…。



「そうや!お前ら、明日から沖縄だっけ?」


…ドキィッ!!



今このタイミングで言うかフツー!?


「うん。朝ごはん作ってくから、ちゃんと食べてってや?」

3人で食卓を囲みながら話をする。


「サンキュー。にしても、沖縄かぁ。いいなぁ、学生のお前らは。」

お兄ちゃんは羨ましそうに私達を見る。


「徹兄ちゃんも早く彼女作ったらええのに。そのルックスで医者だったらモテるやろ?彼女と一緒に行けばいーやんか。」

啓が言う。


「それはそうやねんけどなぁ。」


お兄ちゃんはバツが悪そうな顔をしながら言い返した。


お兄ちゃんに恋人かぁ…。
出来ちゃうと嬉しい反面、寂しいかもなぁ…。



その後も色々な会話で盛り上がった。


そしてとうとうやって来た。



旅行1日目。