私に恋を教えてくれてありがとう【下】

「上々。

 そして最低」


両手をあげ降参を大々的にあらわし

生き地獄な顔を見せた。







一体どうしたの?と

百合は眉間の山を高め

徒労を心配した言葉を連続させた。



華子はプレートの上に更に乗った

小さな丸いボールに入っている

鮮やかな色彩のサラダ



メインの煮込みハンバーグで

とりあえず叫びをあげた小腹を満たし


大きな嚥下後


四肢すみずみに酸素が行き渡るような深呼吸をし


鉛の様な口を切った。




「からだの関係を持った人がいるの」


百合の一尺玉はまたもや高く

大きくあげられ

口もあんぐりと開けられ

なかなか閉まらない様だった。



「年上なの」



「33歳」



もう一尺玉だけでは済まなくなっていた。


声付きの二尺玉。