華子は少し二人から遠ざかり コートをふわっと羽織り、マフラーを首に掛けながら後ろ姿で 「車で待ってるから ……そらが抜去してあげて?」 振り返らずに、ただ夫人と同じように凛と言い コツコツとゆっくりその場をあとにした……。 そらはびっくりした。 だって、華子に何も告げていなかった。