華子は缶をテーブルに置き、両手をきちりと合わせ 深く重い瞬きを一度して、夫人に言った。 「……あなたの行動が……私を救ってくれた……。 そう思っているんです。 ――――――あのまま、突き進んでいたら私は……」 ―――……どんな人間になっていたか……――― ―――今頃どんな生活を送っていたことか……――― 夫人の視線を捕えた華子の瞳には、伝えたいことがあまりにも沢山浮かび過ぎていて…… でも、必死にこらえた。