祐樹はお決まりに華子と同じ物を片手に持ち 席に着いた。 「で、話は?」 二コリとし華子に急いた。 「急かすねぇ」 と華子節を演じたが、自分でもわかる。 いつもと違う。 華子は喉元に迫りくる心臓の爆音を抑える為に 思い切り酸素を取り込み 一旦息を止め、ある程度まで落ちつかせ……。 祐樹は目の前で起こった現実をなかなか受け入れられないようで、目を白黒させた。 「華子? どういうこと?」 華子は真っ直ぐ祐樹を見た。 「お願い」 「何で?」 華子はした唇をきゅっと噛みしめた。