「お疲れさまでしたー」 ペコリペコリと別館の更衣室の階段を下り 華子は掌にはーっと暖かい息を吹きかけながら 帰りを急いだ。 今日はいつも一緒に駅まで帰っている花岡先輩が休みで 華子一人での帰りとなった。 そうなると、幸せいっぱいの女だ。 ちょっと音楽でも聞きながら、彼との今後を妄想なんてしながら 道中を楽しむのだ。 勿論ルートはいつもの裏道。 人通りも少なく、歌を口ずさむのにうってつけ。