声を聞くたび、あの旅行の事を思い出す。 湖に眠ることとなった牧田の愛のかけらは 今では、あれでよかったと思っている。 ……もう片方残っていたけれど それはきっと祐樹という存在のおかげ、 強制的に引き離し、ある場所に葬った。 ……Xからの解放。 不思議と 今いる自分は、必死に掴もうと 雲の上の求めていた自分ではなかった。 きっと吸いも甘いも味わった結果であろう。 不倫理への嫌悪が非常に強い 真の華子の倫理が構築されたのかもしれない……。