私に恋を教えてくれてありがとう【下】


華子はカーテンの間から彼を眺めつつ、畳んだ携帯電話を何度も開き、同じ動作を繰り返し、その場に崩れ落ちた。


「……愛って……なんだろう……」


祐樹と一緒にいる時も、ふと牧田の事を思い出してしまう自分がいたし、

ピアスは……きっとあの湖に落としたのだろう……

仕方がないが……


できることなら、あそこに戻ってさがしたかった。

どんなに汚れたっていい。

どんなに時間がかかろうともさがし出したい。


そう思ってしまった。


でも私は祐樹を想った。

この人のものになりたいと……。


彼の言葉を待った。



でも、私は本当に好きなの?

愛しているの?