私に恋を教えてくれてありがとう【下】

病院から離れ200メートルは離れたころ華子はいきなり足を止めた。


そこは一方通行

人気もめっきりない

大通りからの死角である。



キッ!と振り返ると

直ぐ後を追って真っ黒でゴキブリみたいな車が横にそそくさと付き

華子はその車のドアを無愛想に開け

乗り込み

満身の力を込めてそれをバタン!と閉め

牧田の顔を曇らせることに成功した。


「何で病院の前で乗せようとするの?」



華子は怒りを抑えながら噛みついた。


「?」