ひんやりとしたあたたかさが
頬から伝わる心地よさが
華子の涙腺をくすぐる。
「?」
頬に振動が伝わった。
白石祐樹からの着信だ。
チューリップで囲まれた彼の名前に
暫し見入り
胃の近くから喉にかけて
心音が上っていったのを感じ
生唾を飲んでから
慌てて通話ボタンを押した。
「……ぃ!
もしもし?」
“は”の音が出なかった。
何か突っ込まれたら電波のせいにしようか。
『あ……起きてた?』
中低音が耳を温めた。
「起きてるよ
電話出てるでしょ?」
華子節だ。
『いやいや~
着信で起こしちゃってたら
まずいなと思ってさ』
「あぁ……そういう……
全く持って大丈夫だね!」
執拗に声を張ってしまった。
電話越しの彼にはどのように聞こえただろう……。
「あ……ごめん
声大きかったね」
華子は唇を噛み
彼の溜息の様な息遣いを暫く聞いた。
頬から伝わる心地よさが
華子の涙腺をくすぐる。
「?」
頬に振動が伝わった。
白石祐樹からの着信だ。
チューリップで囲まれた彼の名前に
暫し見入り
胃の近くから喉にかけて
心音が上っていったのを感じ
生唾を飲んでから
慌てて通話ボタンを押した。
「……ぃ!
もしもし?」
“は”の音が出なかった。
何か突っ込まれたら電波のせいにしようか。
『あ……起きてた?』
中低音が耳を温めた。
「起きてるよ
電話出てるでしょ?」
華子節だ。
『いやいや~
着信で起こしちゃってたら
まずいなと思ってさ』
「あぁ……そういう……
全く持って大丈夫だね!」
執拗に声を張ってしまった。
電話越しの彼にはどのように聞こえただろう……。
「あ……ごめん
声大きかったね」
華子は唇を噛み
彼の溜息の様な息遣いを暫く聞いた。

