私に恋を教えてくれてありがとう【下】





「……っ!!」




光沢のある木の葉から勢いよく華子の頬に落ちたそれは


「……うっ……くっ!!」



華子の気持ちを感じ取った優しさだったのかもしれない……。



その夜打ち震えたのは華子だけではない。



周りの木も草花も……


そしてあの人も……。