つまらない
つまらない
この毎日は退屈過ぎる。
「…………っ神谷……おぃ神谷?」
え?
俺の名前を呼ぶ声。
ぼーっとしていた頭を上げると、隣の席の男が俺を見下ろしながら首を傾げていた。
何度も俺を呼んでいたようだが全然気が付かなかった。
「どうしたんだよ神谷?
号令、早くかけろよ」
いつのまにか授業は終わっていた様で、俺を除く全員が立ってこちらを見ていた。
『あ、あぁ…悪い…
起立、礼…』
皆は、俺の号令に続き、
やる気のない挨拶をするとすぐさまガヤガヤと動き出す。
先生も俺達には目もくれず、さっさと教室をでていった。
俺は一つ溜め息をつくと、自分の席に座り直した。