◇ ◆ ◇ ◆ 此処はどこまでも薄暗く、 絶望の匂いに満ちていた。 室内だというのに何故か 此処は肌寒く。 しかし、 暗闇の中で光を放つ、 大きな大きなモニターの前で椅子に座り、 淡々とモニターに映し出される人間達を眺める、 その男は 室温など気にしないかの様に、 口元には薄い笑みさえ 浮かべていた。