飛鳥を探さなきゃ!!
アタシは我に返って屋上の扉へと向かった
と、そのとき
「ゴツッ」

「「痛っ」」

アタシは誰かにぶつかった

「ごめんなさいっっ!」

アタシは相手の顔を見ずに、通りすぎようとした
だけど・・・手首をいつの間にか強く握られていた
振りほどこうとしても、無理

「あの・・すいません!急いでるんで・・・」
そう言っても離してくれない

一体、この人は何なんだろう

「バーカ」

それは、愛しい人の声だった
彼は、アタシを引き寄せ、アタシを胸の中にスッポリ納めた

「・・飛鳥??」
「咲・・」

胸の高まりが止まらなかった
飛鳥にも、この気持ちが分かればいいのに・・・

「なんか、俺に言いたいことない?」
笑ってるのか、得意げな声