ゴメンな
あんなこといって悪かった
忘れてくれ
         成美愁

朝、飛鳥から渡された手紙
「愁がわたせって」
とそっけなくアタシに渡した

達筆だ
そして紙には水がにじんだ後が残っていた
どんな気持ちで、これを書いたの?
あたしには、しゅーくんの気持ち、全然分かんない
何でこんなこと・・・
中途半端じゃない

「ねえ、しゅー・・・いや、成美クンはいつ来る?」
飛鳥にできるだけ冷静に聞いた
「何?しゅーって・・・、おっ、お前まさか・・・」
そこじゃなくて・・・
「そう、思い出したの!!それはいいからいつくるのよ?」
今、飛鳥に怒ってる
信じられない
「愁は・・もう来てると思う」
飛鳥の話をきいて、すぐにかけだした
「ゴメンッ、飛鳥!先いくから」