「そうそう、写真を見たら、急に気分がわるくなって・・・」

それだけと言うのに、飛鳥はくらいついてきた

「写真?」

しまった、言ってしまった

どうにかごまかそうと努力する

「いや~、たまたま見えただけだよ。飛鳥のイスに座ったりもしてないからね」

あっ!

「座ったんだな」

飛鳥の目つきがどんどん険しくなる

アタシは嘘をつくのが下手だな~

「ごめん・・・」

降参した

怒られると思ったけれど、飛鳥は何も言わない

「・・・」

「・・・」

お互いに沈黙が続いた

「寝れ」

飛鳥の低い声

「でも、もう大丈夫だよ」

抵抗するアタシの何でもない声

「いいから、寝とけ」