「かき集めても、二千そこらです。
 衛生兵等を投与しても三千弱、戦闘に入れば壊滅は時間の問題かと」

「援護の要請はどうなってる。
 まさか、この町は孤立してますとか言う分けじゃないだろうな」

 彼がうんざりした面もちで言えば、コクリートの表情が歪む。

 彼の推測はどうやら的を得ていたらしい。

 暫く、沈黙した後にコクリートは映像に目線を向けなおして口を開いた。

「ええ、お察しの通り、神官側の結界種術師によって、町と外部を分離されているんです」

「映像が映るってことは、切り離されてるのは周りか、それも変な話だな。
 ふつう、結界は他人を閉じ込めるために使うもんだろ」

 コクリートは、頷いて答える。

「DMがこの町以外で暴れることを恐れる為と推測しております」

「成る程な、結局は神官側もそいつ等を指揮できない事態にあるわけだ。
 それで、神官側の武装兵の数とかはわかるのか」

「人間は千人程度で私達軍隊とは差ほど数は変わりません。問題は、DMのみですね、なにせ奴らは再生する」

 DMに、種と呼ばれる未知なる力を使う種師の姿が映像に映し出されると、炎の馬がDMを身体を焼き払う。