「化け物っすか、その話、詳しく話してもらいたい人物が居るんすよね。
 ちいっとばっか、付き合ってもらうっすよ」

 ひきつり笑いのまま、ポケメルを取り出して疲れたように言った。

 空には、夕暮れを過ぎ、小さな星がひとつふたつ輝いていた。