私の名前は、谷藤 希美(やとう のぞみ)

どこにでも居そうなごく普通の中学生




~入学式当日~



私は、正直クラス替えはどうでも良かった。
同じ小学校だった子は、違うクラスにされると予想はしていたし、
いっしょのクラスになりたい人なんて、特に居なかった。

というより、知っている人がいなかった。



車で送って来てもらった私は、
校門から校舎までの道を一人で歩いていた。



後ろから「おはよう!!」
なんて、声をかけてくる子なんて居ない。

 





玄関でクラスだけ確認して、階段を上った。