【完】絶対引力



未だ涼の口を塞ぎながら、その続きを言った。

…たら?たらなんて好きだったっけ…?

こっち来てから好きになったのかな…?


「そう…なんだ…。」


ふーん、と頷いた。


「優、何すんのっ。」

息が出来なくて苦しかったらしい。

優に怒ってる涼の顔は赤い。


「ごめんごめん。後で訳話すって。」


私の分からない内容を2人で話している。

少し違和感を覚えたが、それほど気にはならなかった。


「で、伊織に会いに来たんだっけ…?」


私に向き直ってそう尋ねた。