【完】絶対引力



「今から優のとこ言ってみる?もう帰ってきてると思うし。」


2個目の石を蹴ったとき何か吹っ切れたようで、私にそう聞いてきた。


「いいの…?」


「うん。どーせ、優も暇だと思うしっ。」


行こう、と言われて半ば強引に連れて行かれた。

家は結構近くて早く着いた。


「優ーー。」


ガラッと玄関に入って名前を呼んだ。


ここが都会とは違うところだと思う。

知り合いはインターホンを押さない。

そういうところが好きだったりする。