【完】絶対引力



「そんなことない。一緒に探そ?実家帰ってもすることないし…。」


涼は優しい言葉を掛けてくれた。

その言葉に鼻の奥がつんとした。


「…ありがとう……。」


泣きそうになる私の頭を涼は撫でた。

さっき会ったばっかなのに…。
ありがとう、涼…。



「よーしっ!じゃあ、着くまでいっぱい話そーっ。」


しんみりしていた私を励まそうとしたのか、勢い良くそういった。


それから会話が途切れることはなくずっと話した。


そして、いつの間にか涼は寝てしまった。


パーキングエリアに着いて起こしたけど起きなかったから、私だけトイレに行った。



帰ってきてからも涼は寝ていて、私も音楽を聴いていたら眠くなって寝てしまった。