たったの9文字を打って送信する。
もちろん相手は涼。
携帯を手に持ったまま涼に視線を送る。
涼はメールに気付いたようで携帯を開いて画面を見ている。
受信相手が俺だと分かったからかこっちに向いて首を傾げた。
「見て。」
そう言うと再度携帯に目線を落とす涼。
そして、すぐにバッと顔を上げる。
その表情は思わず笑ってしまうほど泣きそうな顔をしていて。
俺はクスッと笑って涼に近づく。
「遅くなってごめん。俺と付き合って?」
俺はきっと今までに無いほどの優しい顔をして、涼に腕を広げる。
涼は持っていた携帯を落として勢いよく飛びついてくる。
「優っ…あ、たしも…好き…っ。」
「知ってる。」
涼の柔らかい髪を撫でながらそっと呟いた。
砂浜に落ちている涼の携帯の画面に映し出されている俺が送った言葉。
『涼だけがずっと好き』
END

