その光景は、人間社会にも影響していた。 異常を感じた付近住民が警察に通報、駆除のアルバイトが到着するまでに、およそ50分を要した。 「お父さん!蜂の大群はどこですかっ!?」 「うん!?さっきまで道路のこっち側におったんじゃがの……」 その蜂の大群は、500メートルほど離れた防風林の中にいた。