スパオオは、ミツバチの5倍の大きさである。
当然、移動も速くなり伝令がたどり着いたすぐ後に特攻隊とおぼしき一団がたどり着いた。
が、伝令の着いた岬ではなく、約1キロほど東よりの海岸であったのだ。
「うむ。やはり思った通り奴ら、伝令の着いた岬の守りを固めている。
案外、マヌケな連中だな。」
最後方の指揮官オカチャンは、岬を遠くに見ながらほくそ笑んでいる。
「腕が鳴るぜっ!特訓の成果を見せてやるっ!」
特攻隊員のポンタはボルテージがMAXであった。
それが故に、隣りの隊員から「うるさい!」と、怒られている。
しかもそのせいで、海岸のミツバチに気付かれる始末だ。
最後方でオカチャンは肩を落としたのだった。


