連合としては、沖縄と奄美の失敗を深く反省すると共に、時間の猶予があり十分な対策の出来る、この九州南部でスパオオの上陸を阻止する事を絶対条件に一丸となっていた。



水際作戦と命名されたその作戦は、海岸線に見張りを立て、近くに前線を展開する事で、本土に上陸させないという、全く読んで字のごとしな作戦なのであった。


幸いにして、取り急ぎ奄美からの伝令で、スパオオの活動はまだ鈍いことを知った速水ロコモコは、東西海岸線までを包囲するように指令を出した。