竹内の顔から一瞬、血の気が引くのが見てとれた。 すでにスパオオは倍増していたのだ。 しかも、沖縄の有志は二百余り。 大島で、たった三匹のスパオオを相手にした時とは、訳が違う。 どう戦うべきか…!? 次の瞬間には、武闘派の血が騒いでいる竹内であった。 と同時に、奄美連合にこの事態を伝えねばならないとも思った。 このままだと、間違いなくふた月後にスパオオは大島を狙ってくるだろう。 いち早く体制を整えるためにも、すぐに伝令を出さねば……