翌日の明け方、隊長とジェネシスは、それぞれに帰途についた。
長い間の争いも、終わってしまえば意外にもあっさりしたものである。
昨晩は、それぞれの挨拶の後、互いにこれからの抱負について意見交換をして、隊長の「戦闘終結宣言」で会合は終わった。
その後。
ジェネシスは、これからのスパオオ社会を変えていくために、生涯奮闘した。
スーパーオオスズメバチの名前は、図鑑にも載るようになった。
ミツバチの社会は元々の姿を取り戻していく。
しかし、全国的には今だにかつてのような数にはなっていない。
国土の開発が進み、自然が失われているからである。
人間社会にも普通の日常生活が戻っていた。
とは言っても、蜂の被害が減っただけで、以前と変わったことはないんです。
ちなみに、〇ースジェットのロングノズルは、思ったほどは売れていない。
多摩川の公園にある公衆トイレでは、久し振りに肉体労働をして、筋肉痛になった社員達が休んでいた。
パシり隊だけは、地域のパトロールに余念がない。
隊長は………


