つい気がせいて、スマッシュ飛行してしまった隊長。

当然、狭い巣の中で止まれるはずもなく、ジェネシスをかばおうと出てきた側近と、ジェネシスもろとも木の幹まで突っ切ってしまったのである。



やばい!



そう思うのが早いか、床を蹴って飛び出そうとした隊長。

しかし間髪入れず、側近の左フックが隊長を襲う!




ぺしっ!


「はうっ!」


ばさばさ………






強烈なパンチで、部屋を3つほど壊したところで隊長は倒れていた。







「あのチビなら、このパンチを食らって無事なはずはない。ご心配なく。」


側近がジェネシスに向かって話しかけた。





「うん、いつもながら強烈なパンチだった。でも、お前の後ろにいるのは何者だ?」


「えっ!?」




振り返る側近の顎に、隊長のアッパーがあんパンチのごとく飛んでくる。




ごきゅっ!



有り得ない音と共に、側近の顎が砕け散った。




「あっ……うぅ……」

顎を砕かれ、声にならない声で何かうめいている側近。





「ジェネシス!俺がかの有名な「隊長」だあっ!!
俺と友達になってくれっ!」



「こんなシチュエーションの中で、友達になれってか?お前、頭のネジ飛んでんじゃね~か?」





顎は砕かれたものの、まだ動ける側近が再び襲ってくる。

右フックは、彼の渾身の一撃だ。



「わ!」

パシっ!

ばさばさばさ…………