「僕の部屋が穴だらけだっ!(どうやら隊長達はジェネシスの部屋を突っ切ったようです。)もうめちゃくちゃじゃないかっ!今日は猟師でも来てるのか?」


「いえ、そのような報告はありませんが。」


「それにしても、南紀白浜の知らせが遅くないか?どうなってるんだ?」


「はあ、もうすぐかと思われますが。」





さっきのスパオオの情報通り、通路の先を左側に曲がって一番奥の部屋に近づいてゆくと、ジェネシスと部下とおぼしき者の会話が聞こえてきた。





「まずいぞ。様子がわからん。3号、ちょっと見てきてくれ。」


「了解。」





パシり3号はジェネシスの部屋へ忍び寄った。


雰囲気から見て、ジェネシスの他に数匹。
流石に側近とおぼしき者は、オーラも違う。ただならぬような気配だ。






「どうする………」



報告を受けた隊長は、しばし考えていた。


「強行突破するしかないかっ!だけどその側近というのが邪魔だなぁ~。出来ればサシで話がしたいなぁ~。」


「じゃ、僕等が側近を引き付けますよ。通路に誘き出すので、その隙に隊長はジェネシスの元へ!」

「おおっ!1号!
ありがとう!犠牲になってくれるのか!?」


「誰も犠牲になるとは言ってません!引き付けると言ってるんです!」