「ハァ!?ハエ?そういや、そんなことあったなぁ~(笑)でも、それとこれとは違うだろうよ。」



さすがにそれはないだろうと、ディレクターは思った。



しかし………





「見てっ!ほらっ!戦闘機!小さな黒い戦闘機!ノモトさんに当たったヤツだよっ!絶対そうだよっ!」



再び裕子ちゃんが奇声をあげた。

確かにそこには、スパオオにアッパーカットをくらわせている、F22戦闘機の姿があった。





「マジかよ………!?これってすげースクープじゃん!でも、さっきまでハエだったよなぁ~?」



ディレクターは、とんでもないスクープに興奮しながらも、裕子ちゃんに疑問を投げかけた。




余裕の笑みを浮かべる裕子ちゃん。





「この子は、変身するのよ。あたし、この目で見たもん。一瞬で姿が変わったの。もうビックリ!これ、本当にビッグニュースだわ!アキバの変身オタクに、幾らで売れるかしらん!?」





裕子ちゃんのおかしな発想はさておいて、再び人間界で脚光を浴びることになってしまった隊長。



しかし、まだその実態は明らかではなく、謎めいた存在なのである。



加えて、その上どうでもいいような情報でもある。